このページでは、「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」11話から20話までのネタバレあらすじをまとめました。
「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」11話ネタバレ
ララを見ると幸せそうに笑っていてほしいと願うロイは、彼女に対して孫やネコのような愛らしい印象を抱いていました。
ロイはララの痩せた体やぶかぶかのドレス、ひび割れた手指に違和感を覚え、水の浄化を早急に手配したいと思っていました。しかし、ララが辛そうな表情を浮かべているのが気になって仕方ありませんでした。
そんな中、マニカの提案で、まずはララを健康的な体に戻すことを目指すことになりました。
一方で、セバスは情報屋を通じてララの実家について調査を進めます。リーネは、ララを「磨けば国中の注目を集める宝石」に例え、ロイの好みに合ったドレスを贈ることを提案します。
ロイもまた、ララがいつの日か自分をまっすぐ見据えてくれるようになるためには、まず安心できる空間を用意するべきだと考えました。
そして、ロイはララに「一緒にドレスを買いに行こう」と提案したのです。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」12話ネタバレ
自分のためのドレスを選ぶという話に驚いたララは、ロイとともに街へ出かけました。
街を歩く中で、ロイが国民から深く慕われ、さまざまな分野に精通している人物であることをララは知ります。
しかし、水魔法の使い手が現れたと期待する国民の声を耳にすると、ララは怯えてしまいます。ロイはその様子に気付き、ララへの注目が集まらないよう、その場をそっと離れるのでした。その彼の気遣いに、ララの心は温かくなります。
やがて仕立て屋に到着すると、店主のイザベラがロイと挨拶を交わし、ララにドレスの好みを尋ねました。
「シンプルなものが1着あれば十分です」と答えたララに、イザベラとメイドたちは驚愕します。遠慮するララを見て、エリーが「まずは5着用意しよう」と提案し、ドレス選びが始まりました。
これまで、メアリからの嫌がらせでサイズが合わないうえに似合わないドレスを着せられてきたララは、自分が着飾ることに自信を持てないでいました。しかし、準備ができたという声に顔を上げたその瞬間――。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」13話ネタバレ
まるで自分とは思えないほど美しいドレス姿に、ララは驚きを隠せませんでした。
そんな彼女に、イザベラがおすすめのデザインについて説明します。おしゃれには無縁だと思い込んでいたララでしたが、イザベラの優しい言葉に自然と笑顔がこぼれます。
これまで、派手で似合わないドレスを無理やり着せられてきたララ。しかし、この日初めて、自分にぴったりの綺麗なドレスを身にまとったことで、おしゃれの楽しさを知り、心からロイに感謝を伝えました。
ロイに大切にされていることを感じ、幸せを覚えるララ。けれども同時に、彼らを騙しているという罪悪感が、胸の奥でじりじりと心を焦がします。
ロイの屋敷での生活が始まってから二週間――ララはたくさんの食事を取り、よく眠る日々を過ごしていました。けれども、この幸せに慣れてはいけないと、自分自身に言い聞かせ、気持ちを引き締めます。
その朝、ベッドから起きたララは自分で着替えを済ませると、1人で日課の川へ向かいます。そして、亡き母や屋敷の皆の幸せを祈りながら、静かに手を合わせるのでした。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」14話ネタバレ
ロイと朝食をとっている最中、彼から「夕方に執務室に来るように」と告げられたララは、ついにその時が来たと怯えます。
「きっと、水の浄化のことだろう…」と考えたララは、自分が魔法を使えないと知られれば、失望され軽蔑されるに違いないと覚悟を決めます。「10年もの間ボロ小屋で過ごしたんだから、きっと耐えられるはず…」と自分に言い聞かせながらも、優しく接してくれたエリーだけは守りたいという思いが胸に募ります。
夕方、ロイの部屋に入ったララは、彼から「魔法力がないのは本当か?」と静かに問いかけられました。
重い空気が漂う中、ララはこの二週間の幸せな日々を思い返し、「嫌われたくない」と心の中でつぶやきます。それでも、許されるはずがないと分かっていながら、せめてエリーだけは見逃してほしいと、絞り出すように伝えました。
その瞬間、ロイはハンカチを差し出しました。首を振るララの頬を伝う涙を、彼はそっと拭いながらこう告げます。
「君に危害を加えるつもりも、罰を与えるつもりもない。」
ロイの優しい言葉に、屋敷に来てからずっと抱え込んでいたすべての感情が溢れ出し、ララは涙を止められませんでした。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」15話ネタバレ
泣き終えたララに優しく声をかけたロイは、見上げてきた彼女の瞳が驚くほど美しいことに気づきました。その瞬間、彼の胸にある思いが静かに広がります。
実は前夜、ロイは使用人たちとララについて話し合っていました。健康的になりつつあるものの、暗い表情を浮かべがちなララが気になっていたロイは、彼女の実家に関する調査結果を耳にしました。
その中で、ララには魔法力がないこと、そしてこれまでひどく残酷な扱いを受けてきたことを知ります。
ララの辛い経緯を理解したロイは、彼女の行動や言葉の裏にある事情を全て察していました。その話を聞いたリーネとマニカもまた、彼女が受けてきた仕打ちに怒りを隠せません。
しかし、ララへの対応を誤れば、隣国との戦争に発展しかねない状況です。加えて、汚染された水源と感染症に苦しむ自国では、戦争を乗り切る余力もないのが現実でした。
「まずは感染症の問題に取り組む」と前向きに考え始めたロイ。その矢先、セバスからの水質調査の報告を聞き、驚愕することになります。
セバスはこう問いかけたのです――「ララが本当に魔法力がないのだろうか」と。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」16話ネタバレ
これまでに見たことがないほど水質が良くなっていることを知り、ロイは驚きを隠せませんでした。そんな中、ララは「魔法力がない」という嘘をついていたことを涙ながらに謝ります。
ロイはふと、ララが屋敷の庭にある川へ行ったことがあるのかを尋ねました。そして、ララに魔法力があるのか確かめるため、一緒に川へ向かうことにしました。
ロイ自身が川に足を運ぶのは二週間ぶり。川の水は驚くほど澄んでおり、川底まで透き通って見え、小さな魚たちが元気に泳いでいました。
ララに「毎朝のお祈りを見せてほしい」と頼むと、彼女がそっと祈りを捧げ始めます。その瞬間、ララから温かい光がふわりと溢れ出るのをロイは感じました。
帰り道、ロイはララに「何を祈っていたのか」を尋ねます。すると、ララは少し照れながら「自分たちの幸せを祈っていました」と答えました。その言葉に、ロイは胸がじんわりと温かくなるのを感じます。
静かな帰り道、特に言葉を交わさなくても、隣に穏やかに佇むララの存在が心地よいとロイは思いました。
一方、ララの実家では、メアリが退屈そうに日々を過ごしていました。
ララが屋敷を去り、どんな惨めな生活を送っているのかを想像するたび、メアリの心には愉快な感情が広がります。そんな彼女の思惑は――。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」17話ネタバレ
ヤニックに冷たい視線を向けられながらも、メアリは自信満々で学校へ向かいます。「魔法力の差も、両親からの愛の比重も私の方が大きい」と、心の中でララを嘲笑しながら歩くメアリ。
魔法実技の訓練の授業では、メアリは教師の話に耳を傾けることもせず、自分の魔法力を誇示するように見せつけました。
「私は天才なんだから」と思うメアリは、クラスメイトたちから向けられる尊敬の眼差しに満足げな笑みを浮かべます。「愛されすぎるのも困ったものね」と、頬が緩むメアリ。
彼女の夢は、みんなに愛されながら幸せな結婚をすること。しかし、そんな彼女に舞い込んだ縁談は――38歳で弟に王太子の座を奪われた、元王太子ロイとの結婚話でした。
「そんなの嫌!」とヒステリックに叫ぶメアリ。その様子を見ていたヤニックは、「ララを差し出せばいいだろう」と冷たく言い放ちます。
「弟に王太子の座を奪われた男なんて、ララにはお似合いだ」と、ララの不幸を願うメアリ。心の中で嘲笑を浮かべながら、自分は幸福を掴み取るべきだと思い込んでいました。
その後、水の女神の舞を気持ちよく披露し終えたメアリ。しかし、いつもより少ない観客に違和感を覚えます。周囲の噂話から、どうやら流行病が広がりつつあることを知るのでした。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」18話ネタバレ
頼んでいたドレスが届き、準備を始めると、メイドたちは「ララ様の髪もお顔も、どんどん綺麗になっていきますね」と口々に褒めます。ララは照れながらも、「でも、それは皆さんのおかげです」と心からのお礼を伝えました。その言葉に、メイドたちは涙ぐむようにその場を噛み締めます。
リーネも「ありがとう」と短く言葉を添えました。その理由はわからないものの、その言葉にララは嬉しさが込み上げてくるのでした。
自分に似合うように仕上げられた化粧とドレスを身にまとい、ララは少し緊張しながらロイの待つ食堂に向かいます。食堂に入ると、ロイが無言で近づいてきました。
そして、思わず立ち上がったロイが口を開きます。「…とてもよく似合っている。」その一言に、ララの心は温かく満たされました。
朝食をとっていると、突然セバスが慌ててやってきて、「弟君が帰ってくるそうです」と告げました。その報告に、ロイの表情は一気に浮かなくなります。
ララが「弟さんはどんな方なんですか?」と尋ねると、ロイは少し困ったように答えます。「フィンは…少し癖の強い人間だ。」
やがて現れたフィンを一目見たララは、息を飲むような驚きに包まれます。「美の権化って、こういう人のことを言うんだ」と確信するほど、フィンの美しさに目を奪われてしまうのでした。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」19話ネタバレ
フィンのあまりの美しさにぼーっとしていたララに、フィンは微笑みながら問いかけます。「兄弟なのに雰囲気が違うと思ったかい?」その言葉にハッとしたララ。ロイとフィンが異母兄弟だと聞かされると、自然とメアリのことが頭をよぎります。
気を取り直してフィンに挨拶をすると、彼はララが魔法力を持たないことを知っているようで、それを揶揄うような言葉を口にしました。
「冗談だよ」と軽く笑うフィン。しかし、その言葉にロイが静かに釘を刺します。フィンもすぐに態度を改め、本題に入るのでした。
「ララが魔法で水を浄化したのか?」とフィンが尋ねると、ロイはためらいなく「そうだ」と答えます。その返答に驚きを隠せないララ。彼らの会話についていけないまま、庭の川の水質調査の結果について説明を受けます。
フィンは調査結果を聞きながら首を振り、「それだけでは信じられない。目の前で魔法を見せてくれ」と提案します。
その言葉に、ララの胸には過去の恐怖が蘇りました。実家で魔法が使えないと責められ、殴られた記憶――。怯えの色を見せたララを、ロイは優しく庇います。しかし、ララはロイに「大丈夫です」と微笑み、川へ向かう決意を見せました。
川の前で祈りを捧げ始めたララ。その瞬間、周囲に温かい光が広がり、水がゆっくりと澄んでいきます。驚くフィンの前で、川はたちまち清らかさを取り戻したのでした。
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「灰かぶり令嬢と行き遅れ元王太子の結婚」20話ネタバレ
母と皆の幸せを祈りながらララが手を合わせると、川の水はたちまち澄み渡り、美しく浄化されました。
自分に魔法が使えたことに驚き、呆然とするララ。その姿を見たフィンは、これまで疑ったことを素直に謝罪し、柔らかな笑顔を見せます。その笑顔を見たララは、「ロイと同じ笑い方だ…」とふと思いました。
「君の力は水魔法じゃないかもしれない」とフィンは考え込みながら言います。「水が綺麗になりすぎている。この力は聖魔法じゃないか?」
その言葉を聞いたララの顔色はみるみる青ざめ、突然気を失ってしまいました――。
ララの記憶に浮かぶのは、嵐の夜の出来事。雨音が激しく響く中、ヤニックが突然小屋に押し入ってきた場面でした。「どうしてメアリと同じようにできないんだ!」と怒鳴るヤニック。
彼はララをメアリと比較し、自分の怒りを抑えられずにララに襲いかかります。怯えたララが必死に助けを叫ぶと、その瞬間、ヤニックの体は吹き飛ばされました。
「お前が…聖魔法を使えるだと?」と驚愕の声を上げるヤニック。彼のその顔が、鮮明に記憶に焼き付いていました。
目を覚ましたララは、傍らにいるロイに気づきます。ロイは優しく彼女を抱きしめ、何も言わずにその胸に彼女を包み込みます。
ロイの心臓の音を聞くうちに、ララの心は徐々に落ち着きを取り戻していきました。彼の温かさが、ララをそっと支えるのでした。
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