このページでは、「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」21話から30話までのネタバレあらすじをまとめました。
「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」21話ネタバレ
隣国へ行っていたイレールの母であり、先代公爵夫人が急きょ屋敷を訪れることになります。
イレールは「いつも通りでいい」と言いますが、クレアは「義母に仲の良い夫婦だと思われたい」と考え、義母が滞在している間だけでも同じベッドで眠らないかと提案します。
まさかクレアからそんな提案が出ると思っていなかったイレールは赤面し、むしろ彼女があまりに“普通”で拍子抜けするほどでした。
そうこうするうちに義母が到着し、クレアは誘われるまま二人で外出することに。
こうして、義母との買い物が幕を開けます。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」22話ネタバレ
義母は次々とクレアの品を選び、「娘との買い物が夢だったの」とはしゃぎます。
そんな姿を見て、クレアは嬉しさを感じる一方で、自分は母と一度も買い物へ行ったことがなかったのだと気づき、寂しさもこみ上げるのでした。
話題は、イレールが結婚を早めた理由へ移ります。
義母が納得できる説明を求めていると察したクレアは、自分の家族や境遇が背景にあり、イレールがそれを知って結婚を早めたのだと説明します。
義母はクレアを温かく受け入れてくれますが、一方で、イレールと王女ソフィーナの関係をあまり良く思っていない様子にも、クレアは気づき始めます。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」23話ネタバレ
イレールとクレア、そして義母は三人で夜会へ向かいます。
ドレスに合う装飾品が決まらずにいたところ、メイの提案で生花を髪飾りにすることに。
すると一気に華やかさが増し、イレールの胸ポケットにも同じ花を挿します。
夜会では二人の姿が注目の的となり、義母も「可愛い娘ができた」とクレアを紹介します。
挨拶が途切れない状況を見かねたイレールは、絶妙なタイミングでクレアをダンスに誘い、彼女をフォローしました。
クレアは嫉妬や羨望に満ちた視線を浴びながらも、隙を見せないよう笑顔を崩さずに振る舞います。
夜会を終え、翌日には義母が領地へ戻る予定です。
クレアは素直に「寂しい」と伝え、「義母様と一緒にいると楽しい」とも言います。義母が滞在中にクレアの味方を増やそうとしてくれたことも、クレアは理解していました。
その夜、イレールは母からモーリス侯爵家の過去を聞きます。
クレアの父は先代侯爵の次男で、本来家を継ぐはずだった優秀な長男は事故で亡くなっていたこと、もし長男が生きていれば侯爵家はここまで落ちぶれなかっただろうという話でした。
そしてイレールの中で、確かな変化が芽生えます。
クレアと同じ時間を過ごすほどに、ソフィーナ王女が帰ってきてもクレアを手放せないと思うようになっていくのです。
――しかしクレアは、その気持ちに気づいていません。それが問題でした。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」24話ネタバレ
義母が嵐のように去った後、イレールとクレアは二人で出かけます。
目的地は、毎年郊外で開かれる花祭り。
クレアはこれまで留守番を命じられ、一度も花祭りに参加したことがありませんでした。
イレールはそんなクレアを楽しませようと、丁寧にエスコートします。
お揃いの花を買い、出店のスイーツを一緒に食べ、二人は穏やかな時間を過ごします。
花祭りは夫婦で必ず同伴しなければならない行事ではありません。
それでもイレールが連れてきてくれた“意図”に、クレアはまだ気づいていませんでした。けれどクレアにとっては、ただ幸せなひとときでした。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」25話ネタバレ
花祭りのメインイベントは、広場で曲に合わせてカップルが踊るダンスです。イレールに誘われるまま、クレアも踊ることになります。
突然誘われた理由は分からないままでも、二人で過ごす時間が偽りなく楽しい――クレアがそう感じていると、いつの間にか二人は「花祭りのベストカップル」に選ばれていました。
祝福の声に包まれ、二人は自然と微笑み合います。
その後イレールは、先代公爵が愛を育んだと言われる公爵領の公園へクレアを連れて行きます。
イレールが照れながら逸話を話しても、クレアは相変わらず鈍感で、これは夫婦仲の良さを周囲に示すための“演出”だと思い込んでいました。
そんな中、クレアの前に妹アメリアが現れます。
招待されたお茶会に、アメリアも参加していたのです。公爵家からの支援金で以前より派手な身なりになったアメリアは、言葉巧みにイレールへ近づこうとします。
そこへキースが現れ、会話の中で一つの事実が明らかになります。クレアは父や祖母とは似ているところがあるのに、母とは何一つ似ていないというのです。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」26話ネタバレ
アメリアはキースにも接点を作ろうとしますが、キースは言葉巧みにあしらいます。そして「イレールのことで相談がある」と口実を作り、クレアを茶会の中心から離れさせました。
キースはクレアに「すっかり公爵夫人としての役割が板についている」と褒めます。クレアは「旦那様の大切な席を守るのが私の役目です」とまっすぐ返しました。
キースは、二人が契約結婚だと知る唯一の人物です。だからこそクレアに釘を刺します。
「あと半年もたたないうちにソフィーナが帰ってきて、全部かっさらっていくかもしれない。それでもいいのか？」と。
しかしクレアは、「良いも悪いも、そもそも私のものではありませんから」と静かに答えます。
キースはそんなクレアを見て、「俺だったら約束破ってでも離さないけどな」と冗談めかして言い、空気を少し和らげました。クレアはその言葉に救われ、励まされたようで嬉しく感じます。
さらにクレアは、ソフィーナとイレールにまつわる過去――護衛騎士になれず家出騒動を起こしたことなど――をキースから聞き、イレールのことをたくさん知れたのが素直に嬉しくなります。
しかしその裏で、アメリアはクレアを陥れるために動いていました。
茶会の場で「わざと貧乏そうに振る舞って同情を誘い、イレールに近づいた」「今度は身分の高い王弟キースに乗り換えようとしている」など、悪意ある噂を広めていきます。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」27話ネタバレ
クレアは重い気持ちのまま屋敷へ戻ります。食事の席では普段通りに振る舞いますが、イレールは何かを察した様子でした。
その後イレールは「茶会で何かあった？」と優しく尋ねます。
クレアは、人づてに歪んだ噂が届く前に自分の口で伝えたいと思い、意を決して話し始めました。
イレールは「真実ではない。気にするな」と言いますが、クレアは申し訳なさで胸がいっぱいです。噂が沈静化するまで時間がかかること、そして出所が妹アメリアだろうことが分かっているからでした。
イレールは震える手を抑えながら、「これまでの君の聡明な対応なら、アメリアくらい簡単に抑え込めるのでは？」と言います。
けれどクレアは、家族には弱いのです。
ずっと“家族の形”に憧れ、役に立てば家族として認めてもらえると思って頑張ってきたのに、結局手に入らなかった。
その思いを口にするうちに涙があふれ、止まらなくなります。
クレアが涙を止めようとすると、イレールは「泣きたいときは泣けばいい」と優しく言い、「胸を貸すよ」と彼女を受け止めました。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」28話ネタバレ
ひとしきり泣いた後、クレアは「自分で噂を何とかします」と言いますが、イレールは「今回は俺に任せて」と告げます。イレールには策があるようでした。
「噂には、さらに強烈な噂をぶつければいい。人々はすぐに乗り換える」と。
そしてイレールは最後に、静かに問いかけます。「君を苦しめた女を、どうしたい？」と。
イレールは侯爵位を奪うことさえ可能だと言いますが、クレアは妹にそこまで非情になれません。「当分おとなしくする程度の罰でいい」と答えます。
大泣きした日を境に、イレールは以前にも増してクレアに甘く接するようになります。しかしクレアは、彼の気持ちに気づきません。
この優しさは、噂を払拭するための“パフォーマンス”だと思い込んでいるのです。
一方でクレア自身にも変化がありました。イレールに近づくほど心臓がうるさくなる。その変化に気づきながらも、理由にはまだ辿り着けていません。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」29話ネタバレ
クレアは別のお茶会に参加しますが、会場は噂話ばかりでした。
そこへ令嬢たちが寄ってきて、「イレールは見る目がない」「貧乏令嬢と結婚するなんて」などと揶揄してきます。
クレアは冷静に、「次から招待状に“悪口を言い合う会”と書くべきですね」と言い返しました。
静かに怒りを滲ませながら、これまで権力を振りかざすのは嫌だと避けてきたものの、これ以上イレールの名誉が傷つき、訂正されないのなら、公爵夫人として罰すると宣言します。
そこへイレールが登場。イレールはクレアを擁護し、令嬢たちに「君たちの顔はよく覚えておく」と告げて周囲を圧倒しました。
そして噂が作り話だと思わせるために、イレールはクレアをデートに誘います。仲睦まじい姿をあえて見せれば、きっとアメリアが次の手を打ってくる――イレールはそう読んでいたのです。
二人が何度も出かけるうちに噂は次第に沈静化し、やがて夜会の日を迎えます。そこにはアメリアの姿もありました。
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「穴うめ結婚 期限つき公爵夫人はくじけない」30話ネタバレ
夜会に参加した二人のもとへ、アメリアが話しかけてきます。
アメリアは二人の間に割り込み、イレールへぐっと距離を詰めますが、イレールはさりげなく距離を取ってかわします。
諦めきれないアメリアは「公爵邸に遊びに行こうかしら」と提案しますが、イレールはその言葉すら巧みに受け流しました。思い通りにならないと悟ったアメリアは、今度はクレアを別室へ誘い出します。
二人きりになると、アメリアはクレアへ容赦なく文句をぶつけます。
クレアが噂を広めたのか問い詰めると、アメリアはあっさり認めました。理由はただ一つ、「クレアだけ幸せになるなんて許せない」からです。
そしてアメリアは「イレールを譲れ」と迫りながら、なんと赤ワインを自分にかけます。
「この姿を見たら、どっちが悪役に見える？」と嘲ると、すぐに部屋を出て夜会の令嬢たちの元へ泣きつきます。
「私が変なことを言ったから、お姉様がワインをかけてきた」と。
クレアは震えながら、これまでと同じように「誰も自分の言葉なんて信じてくれない」と思い詰めます。――そのとき、イレールが勢いよく部屋へ飛び込んできました。
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