『42歳、満開』5〜8話では、長年押し殺してきた春子の心がついに限界を迎え、夫に従うだけの“いい妻”から一歩踏み出そうとする姿が描かれます。
モラハラ夫・徹とのすれ違いは深まり、言葉は届かず、心は疲弊するばかり。
そんな中で支えとなったのは、高校時代の恋人・洋介の優しさでした。
弱さを見せられずにいた春子の心に、初めて芽生える“自分を生きたい”という想い。
夫婦の関係が崩れ、過去の恋が再び灯り始める重要な4話です。
『42歳、満開』5話ネタバレ|気づいた優しさと、初めて芽生えた“伝えたい気持ち”
洋介に突然抱きしめられた春子。
驚きと戸惑いの中、洋介はすぐに距離を置き、困らせたことを後悔していました。
一方の春子は、パート先の同僚たちと夫婦の話題に。
「気持ちは言わなきゃ伝わらない」という言葉を聞き、胸に刺さります。
逃げずに話してみよう。
私も、ちゃんと向き合ってみたい。
そう前を向き、徹に気持ちを伝える決意をするのでした。
耐えるだけの妻ではなく、言葉にする妻へ――。
『42歳、満開』6話ネタバレ|耐え続けた心に、初めての“反抗”が生まれる
家に帰った春子を待っていたのは、いつも通り不機嫌な夫・徹。
「作り置きばかり」「手抜きだろ」
春子の努力も思いやりも、また踏みにじられます。
しかし、今日の春子はいつもと違いました。
何をしても伝わらないんだ
ついに春子は、徹の前に出前メニューを置きます。
「文句があるなら、自分で頼んでください」
初めての反抗。
その言葉には、長年押し込めてきた気持ちが込められていました。
『42歳、満開』7話ネタバレ|わかり合えない夫婦、閉ざされる心
しかし徹は、春子の言葉を理解しません。
「作り置きは怠慢だろ」
「パート仲間に吹き込まれたのか?」
「俺が養ってやってるんだ」
春子の想いは踏みにじられ、その心は再び深く沈んでいきます。
暗い部屋で1人、涙を浮かべながら春子は洋介からの
いつでも店に来ていい
というメッセージを見つめるのでした。
逃げたい。
でも、逃げてはいけない気もする。
揺れる春子の心が痛い一話です。
『42歳、満開』8話ネタバレ|心を溶かす優しさ、甘えたい気持ちと葛藤
徹とは相変わらず会話が噛み合わないまま。
「何も言わず家政婦のように生きるべきだったのか」
春子は自分を責めてしまいます。
そんな春子を洋介は温かいパスタで迎えます。
美味しい料理、変わらない笑顔。
ただそこにいるだけで、心がほどけていく――。
「家で何かあったの?」
そっと聞く洋介の優しさに、春子は胸がいっぱいに。
店を出る前、洋介は言います。
「春子が傷つくの、ただ見てるのはできない」
「次、いつ来る?」
甘えてしまいそうな気持ちと、
まだ夫婦であろうとする自分の狭間で春子は揺れ続けるのでした。
5〜8話の感想|優しさは、心をほどく
この第5〜8話は、まさに“心が壊れて、そして動き始める”章です。
攻撃してくる人が家にいて、守ってくれる人が外にいる
この構図が春子の心の変化を加速させます。
“優しさは、弱さではない”
そう気づくきっかけを感じさせる展開でした。
続きはこちら|9〜12話ネタバレ
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