このページでは、「身代わり婚の処方箋～製薬王は孤独な花嫁を溺愛する」1話から10話までのあらすじネタバレをまとめました。
「身代わり婚の処方箋」1話あらすじネタバレ
華族令嬢の珠子は、見目麗しく婦人誌にもたびたび掲載される憧れの存在です。
珠子が若き製薬会社社長のもとへ輿入れすることになり、家の中はその準備で賑やかでした。
結婚の話をしている最中、珠子は掃除をしていた朱弥子に視線を向けられたと言って、彼女を殴り、罵倒します。
朱弥子を「犯罪者の娘」と罵り、輿入れが済むまで自室にこもっているようにと意地悪を言いました。
朱弥子は、両親を事故で亡くし、叔父のもとに養女として迎えられ、階段下の部屋を自室として暮らしています。
彼女の両親は、国家転覆を企てたスパイだとされ、犯罪者扱いを受けていました。
食事もろくに与えられず、ひどい扱いを受けている朱弥子は、つらいときには両親と過ごした幸せな日々を思い出していました。
それは、海外のお菓子や立派な家の庭で出会った迷い犬、そしてキャラメル色の髪をした男の子との記憶でした。
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「身代わり婚の処方箋」2話あらすじネタバレ
朱弥子は、キャラメル色の髪をした男の子にうっとりしながら声をかけました。
彼の美しい髪の色を褒めると、少年は「その髪のせいでスパイの子だとからかわれる」と話し、朱弥子を変わり者だと感じたようです。
ふたりで迷い犬の飼い主を探し終えると、少年は「手伝ってくれたお礼に」とキャラメルを渡し、「また会おう」と約束しました。
しかし、その後彼と再会することはなく、朱弥子は両親を亡くすことになります。
ある日、叔父に叩き起こされた朱弥子は、「今すぐ黒田家に嫁げ」と命じられます。
叔父は切迫した様子で、相手は製薬会社社長・黒田日出鶴だと告げ、「珠子の代わりに必ずうまくやれ」と迫りました。
その製薬会社は、3年前から急成長したばかりで、会社の歴史が浅いため、名家である裏松家との縁談が進められていたのです。
朱弥子はキャラメル色の髪の少年を思い浮かべながら、急ぎ準備を始めるのでした。
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「身代わり婚の処方箋」3話あらすじネタバレ
鶴丸製薬は商品の人気の高さから、奇妙な噂がつきまとっていました。
特に社長・日出鶴がほとんど公の場に姿を見せないため、「ドラキュラのような怪物」とまで噂されていたのです。
珠子はその噂を信じ、結婚から逃げたのだと言われていました。
怯えながら黒田家に到着した朱弥子は、社長秘書の佐竹という男に「珠子とは違う」と気づかれ、不審に思われてしまいます。
輿入れの日にも日出鶴は現れず、叔父は下品なことを言い放って朱弥子を押し付けるように屋敷を後にしました。
残された朱弥子は、屋敷に閉じ込められることを覚悟していたものの、あっさりと外に出ることを許され、戸惑います。
日出鶴は、あの狭い階段下の部屋から自分を救ってくれた恩人だと思うようにし、「彼に気に入られれば、少しはマシな生活が送れるかもしれない」と考えるのでした。
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「身代わり婚の処方箋」4話あらすじネタバレ
黒田家の女中は、叔父の下品な発言を「気持ち悪い」と嫌悪し、佐竹もまた朱弥子を見て「胸クソ悪い、最悪だ」と吐き捨てました。
その言葉に、朱弥子は自分のことを言われたと思い、黒田家に受け入れてもらえないのではと不安になります。
やがて雨が降り始め、「屋敷へ案内する」と言われた朱弥子は、立派な扉のついた部屋へと通されます。
その部屋には、社長・日出鶴が待っており、雷に照らされた姿を見た朱弥子は思わず驚いてしまいました。
怪物という噂は、誰かの嫉妬に過ぎないと思えるほど美しい日出鶴ですが、その冷たい表情には恐ろしさもありました。
しかし、彼の瞳にはどこか見覚えがあるような気がしたのです。
日出鶴は、「結婚は会社のため」と言い切り、相手には興味がないと断言しました。
しかしその直後、彼は朱弥子を見て「痩せすぎだ」と言い、健康状態を確認するために「裸になれ」と命じるのでした。
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「身代わり婚の処方箋」5話あらすじネタバレ
「服を脱いで裸になれ」と言われた朱弥子は、この家には自分の味方などいないのだと絶望します。
しかし、女中のちえが朱弥子を庇い、「社長にはデリカシーがなさすぎる」と怒って彼を圧倒しました。
ちえは朱弥子に配慮しながら、「身体を見せてほしい」と優しく頼みます。
佐竹も部屋を外したことで、朱弥子はこの家の人々が必ずしも敵ではないと感じ始めます。
日出鶴に「月のものはあるのか」と尋ねられた朱弥子は、最低限必要とされるのは「後継を産むこと」だと理解します。
もし子どもが産めない女だと思われたら、すぐに追い出されてしまう――そんな不安を抱くのでした。
まだ生理を知らず、訪れないことをむしろ都合が良いと思っていた朱弥子は、「黒田家に置いてもらうには、どうすればいいのか」と尋ねました。
すると日出鶴は「食って、寝て、肉をつけろ」とだけ言って部屋を出てしまいます。
適当にあしらわれたように感じた朱弥子でしたが、ちえは「おいしいものを食べましょう」と優しく微笑みました。
朱弥子は、豪華な食事に圧倒されながらも、ちえが美味しそうに食べる姿を見て、一口を口に運ぶのでした。
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「身代わり婚の処方箋」6話あらすじネタバレ
朱弥子が食事の美味しさに感動していると、ちえはそれを見て優しく笑いました。
ちえの穏やかな笑顔に、朱弥子は両親のことを思い出し、涙があふれてしまいます。
懐かしい思い出が胸に蘇り、朱弥子は本当に苦しそうにうずくまりました。
そのころ、仕事を終えた日出鶴は佐竹から朱弥子に関する報告を受け、彼女が裏松家でひどい扱いを受けていたことを確信します。
佐竹は、ちえが「朱弥子と一緒に買い物に行ってほしい」と言っていたことや、「朱弥子が胸が苦しいと訴えて倒れた」ことも伝えました。
朱弥子は大事には至りませんでしたが、日出鶴は慎重な栄養管理が必要だと判断します。
さらにちえから、「明日から朝食を一緒にとってください」と言われました。
翌朝、朱弥子は日出鶴に見られながら朝食をとります。
そのとき彼の瞳の色が、大好きだったキャラメル色に似ていることに気づくのでした。
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「身代わり婚の処方箋」7話あらすじネタバレ
日出鶴に「早く食べろ」と睨まれた朱弥子は、その威圧的な態度に怯えます。
キャラメルの少年とはまったく違う彼を、怖いと感じてしまうのでした。
朱弥子がきちんと食事をとれることを確認すると、日出鶴は席を立ちます。
朱弥子が手伝おうと立ち上がると、「構うな」と言い残して部屋を出ていきました。
その後、ちえが「朝食の内容は、日出鶴様が朱弥子様のために考えたものなんですよ」と教えてくれました。
ちえは、「あなたが美味しそうに食べていたから、社長も嬉しそうだった」と微笑みます。
食事をすべて食べ終えた朱弥子は、ちえに褒められますが、恐縮した気持ちのまま眠気に襲われ、そのまま眠ってしまいました。
「食って、寝る」を体現してしまい、「追い出されるのでは」と不安になった朱弥子は、家事や掃除を手伝おうとしますが、うまくいきません。
そのとき、屋敷に外国人が訪ねてくると、朱弥子は流暢な外国語で応対します。
外国語がわからないちえは朱弥子に感謝し、朱弥子は「珠子が捨てた外国の本が役に立った」と胸をなでおろすのでした。
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「身代わり婚の処方箋」8話あらすじネタバレ
日出鶴は朱弥子の顔色が良くなったことに気づきつつも、表情が冴えないことを指摘します。
朱弥子は「役立たずすぎて情けない」と思い、素直に「食後すぐに寝てしまっている」と打ち明けました。
すると日出鶴は、「食後の眠気は体の自然な反応で、心配することではない」と伝えます。
そして、気分転換に散歩を勧めました。
その言葉に、ちえは朱弥子の話を遮りながら、遠回しに「一緒に散歩に行くように」と促します。
日出鶴に声をかけられ、屋敷の外へ出た朱弥子は、明るく美しい景色に感動し、初めて来たときとのギャップを感じました。
一生懸命に日出鶴についていくと、彼は朱弥子にキャラメルを手渡します。
朱弥子は、かつて出会ったキャラメル色の髪の少年を思い出しました。
しかし日出鶴は、「キャラメルは栄養価が高い」と語り、あくまで栄養補給のつもりで渡したのだとわかります。
朱弥子は、子供のころにもらったキャラメルの包み紙と、日出鶴にもらった包み紙を並べ、増えた宝物を大切に抱きしめるのでした。
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「身代わり婚の処方箋」9話あらすじネタバレ
目が覚めても、それは夢ではありませんでした。
朱弥子のそばには、キャラメルの男の子からもらった包み紙と、日出鶴からもらったもの、2つの宝物が並んでいました。
朱弥子は、「日出鶴があの時のキャラメルの男の子かもしれない」と思うようになり、彼のことをもっと知りたいと思い始めます。
ちえが朱弥子を起こしに部屋へ入ると、床で寝ていた朱弥子を見て驚きました。
「ふかふかの布団がもったいないと思って…」と朱弥子が言うと、日出鶴は呆れながらも「ベッドで寝ろ」と命じます。
ちえも念を押して「ちゃんとベッドで寝てください」と伝えると、朱弥子は身体を気づかってもらえたことに嬉しさを覚え、
「黒田家から追い出されたくない」と改めて強く思うのでした。
その夜遅く、慰労会から帰ってきた日出鶴は朱弥子の部屋を訪れ、床で寝ていた朱弥子を抱き上げて──。
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「身代わり婚の処方箋」10話あらすじネタバレ
日出鶴は朱弥子をベッドへ下ろし、「眠るまで監視する」と言って部屋に居座りました。
しかし朱弥子は緊張してしまい、なかなか眠れません。
やがて日出鶴がうとうとしているのに気づきますが、彼から「早く寝ろ」と言われ、ますます目が冴えてしまいます。
朱弥子が「先に休んでください」と伝えると、日出鶴はそのまま彼女のベッドに倒れ込んで眠ってしまいました。
日出鶴との距離があまりにも近く、朱弥子は床に逃げようとしますが、彼に抱き寄せられてしまいます。
そのままドキドキしながら眠りにつくと、日出鶴は寝ぼけたように朱弥子の身体を触りながら、「もっと肉をつけろ」とつぶやきました。
その言葉に、朱弥子はなんとも言えないモヤモヤした気持ちになります。
翌朝、ちえはふたりが一緒に寝ていたと知って嬉しそうにします。
朱弥子はムッとした顔で「変なことは何もなかった」と言いながらも、日出鶴に背を向けるのでした。
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