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【花秘める君のメテオール】1話ネタバレから10話ネタバレまで

花秘める君のメテオール ネタバレ

このページでは、【花秘める君のメテオール】1話から10話までのネタバレあらすじをまとめました。

「花秘める君のメテオール」1話ネタバレ

魔法が使えたら――そんな夢を抱くステラは、義妹のリリネットと平和で楽しい日々を過ごしていました。

しかし、ある日、神妙な面持ちの父親が家を訪れ、リリネットが怪物の花嫁として生贄に選ばれたことを告げます。

大切な妹を守りたい一心で、ステラは自ら生贄になることを志願し、王都への旅に出ました。

彼女はお守りとして白いドレスを身にまとい、同じく生贄として集められた少女たちと対面します。

泣き叫ぶ少女たちに囲まれながらも冷静を装うステラ。しかし、心の中では恐怖に震えながら、「諦めてはいけない」と自分に言い聞かせていました。

ふと足元にサファイア色の蝶が止まります。その蝶を追いかけていくと、青い薔薇の絵画が飾られた不思議な部屋にたどり着きます。

その奥から、かすかな呻き声が聞こえてきました。声に導かれるように進むと、そこに現れたのは「呪われた怪物」と呼ばれる存在――。

彼の姿は、恐ろしさと美しさが共存する、血塗られた王子そのものでした。

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「花秘める君のメテオール」2話ネタバレ

「君は誰だ?」と尋ねた彼に、ステラは自分の名前を告げました。しかし、彼は興味を示さず無視してしまいます。その間に衛兵に見つかったステラは、なぜか1階にいたはずの部屋から、3階に迷い込んでいました。

衛兵によると、目の前の彼――ラビこそが生贄を受け取り、骨さえ残さないと噂される怪物その人だと言います。

ステラは「あなたが私をここに呼んだのですか?」と問いかけますが、ラビはまるで気に留める様子もなく、無視を貫きます。さらに、衛兵がラビを「人間らしい優しさも愛も持たない化け物」と罵ると、ラビはその言葉に反応し、魔法のような力で衛兵を攻撃しました。

咄嗟にラビを止めようとするステラ。しかし彼は冷たく、「綺麗事だ」と言い放ちます。耐えきれなくなったステラは「あなたは意地悪だ!」と言い放ち、彼の頬を叩いてしまいます。

その直後、ラビの魔法で攻撃された衛兵がステラにぶつかり、彼女の額に血が流れました。それを目にしたラビは、突然目の色を変えて苦しみ始めます。

ステラが心配そうに近づくと、ラビは彼女の唇を舐めるようにふさぎ、次の瞬間、彼女の血を吸い始めました。

そう、ラビは吸血鬼だったのです。

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「花秘める君のメテオール」3話ネタバレ

血を吸われた後、頭がぼんやりするステラ。しかし突然、ラビにキスをされた記憶が蘇り、思わず叫んでしまいます。
戸惑う彼女を見て、ラビは静かに尋ねました。「なぜ、血を吸われたのに平気なのか?」

ステラは少し考えた後、ラビの瞳をじっと見つめ、「今は怖くない」と小さな声で答え、顔を近づけました。

その時、騒ぎを聞きつけた他の生贄の花嫁たちが現れます。彼女たちは、ラビが呪われた怪物であることを知ると、恐れと怒りから騒ぎ立て、「騎士団に始末してもらおう!」と口々に叫びます。

騎士団の指揮官オスカーは、「ラビは不老不死の吸血鬼だ」と事実を明らかにしました。それを聞いた花嫁たちは、ラビに対して次々と罵詈雑言を浴びせます。その様子を目にしたラビは、何も言わず静かにその場を立ち去りました。

騒ぎが収まった後、花嫁たちはそれぞれの部屋に戻ります。ステラは、同じく生贄として連れてこられたジゼルとピュセルと話す機会を持ちました。

「吸血鬼に血を吸われたら、普通は死んでしまうはずなのに、どうして平気なの?」と問うジゼルとピュセル。その問いに、ステラは答えることができず、ただその場に立ち尽くします。

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「花秘める君のメテオール」4話ネタバレ

吸血されても命を落とさなかったことを、ステラは「まだ生きる希望がある」と前向きに捉えました。しかし、その異常な状況が原因で、他の生贄の花嫁たちから隔離され、「怪物だ」と嫌われるようになってしまいます。

心ない言葉を浴びせられながらも、ステラはふとラビのことを思いました。「彼も、長い間こんなひどい扱いを受けてきたのだろう」と考えると、胸が締めつけられるようでした。

そんな中、上の階から大きな物音が響き渡ります。不安になったステラは急いで音のした部屋へ向かいました。扉を開けると、そこには手首にナイフを突き立てているラビの姿がありました。

「怪我は大丈夫なの?」と駆け寄るステラ。しかし、ラビは彼女の問いには答えず、その瞳にはどこか虚無感が漂っています。ステラは彼が自分自身と戦い続けているように見えました。

「あなたは、自分自身と戦っているように見える」と、真っ直ぐに伝えるステラ。その言葉にラビは動揺し、彼女を抱きしめます。しかし次の瞬間、彼は低い声で脅すように言いました。「綺麗事を言うな」と。

ラビはステラを部屋から追い出し、突き放してしまいます。

一方、ジゼルとピュセルはどこか覚悟を決めた様子で小さな瓶を握りしめていました。
「これがあれば、ラビを殺せる……」

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「花秘める君のメテオール」5話ネタバレ

ステラの言葉がラビの頭から離れません。しかし、それを振り払おうとするかのように、ラビは何も考えないよう自らを塞ぎ込ませていました。

一方で、ステラもまた、ラビに「独りよがりの偽善者」と言われたことを思い出し、情けなさと後悔の念に囚われていました。

その頃、ピュセルは「魔法の死の蜜」を使い、ラビを殺すと決意します。そして、仲間であるジゼルを誘い、その計画を語り合いました。偶然、その会話を耳にしてしまったステラ。ラビを心配する気持ちが募るものの、「求めていない」と言われた過去の記憶がよぎり、一歩を踏み出すことをためらいます。

そんな中、ステラは幼い頃の母の言葉を思い出しました。「必要ないと言われたら、手を引きなさい。でも、どうしても放っておけない場合は?」と尋ねた幼いステラに、母はこう答えたのです。「その時は、もう一度だけ踏み込んでみなさい」。

その晩、ピュセルはついに行動を起こします。ラビへの謀反として、「死の蜜」を塗ったかんざしを振り下ろしたのです。

その瞬間、ラビの悲しげな表情が目に入ったステラ。彼の姿に心が揺れ、咄嗟に彼を庇うように前へ飛び出しました――。

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「花秘める君のメテオール」6話ネタバレ

ピュセルのかんざしに刺されたと思ったステラ。しかし幸いにも、傷は浅く血は出ませんでした。それを知ったステラはほっと胸を撫で下ろします。

「血が出ていたら、また君に苦しめられるところだった」と、ラビは苛立ちを隠せません。
それでもステラは穏やかな表情で答えます。「放っておけないの。あなたの哀しい目を見たら、どうしても……。もっとあなたのことを知りたいの」と微笑みかけました。

その直後、ステラは突然苦しみ始め、息も絶え絶えにその場に倒れてしまいます。ピュセルが仕込んだ「死の蜜」の効果が現れ始めたのです。

ラビはふと、自分の過去を思い出していました。かつて生贄として差し出された女性たちを吸血してしまい、彼らに恐れられ、孤独の中で生きてきた日々。誰かを求める気持ちも次第に諦め、哀しみを抱えながら心を閉ざしていました。

そんな彼に対して、迷いなく手を差し伸べ、関わろうとするステラ。その存在に、ラビは戸惑いを隠せませんでした。

「ステラがこのままでは死んでしまう……」
倒れた彼女を救う方法はただひとつ。幻の薬草、バックスノードロップの花を手に入れること。それがなければ、ステラの命は救えないのです。

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「花秘める君のメテオール」7話ネタバレ

「死の蜜」の効果で意識を失ったステラは、走馬灯のように家族の記憶が脳裏を駆け巡ります。過去の愛おしい日々を思い返したその瞬間、彼女は目を覚ましました。

息苦しさと体の痛みに耐えながら、不安で胸が押しつぶされそうになるステラ。その時、ラビが彼女に声をかけます。

「このまま死ぬつもりはないのか?」という問いに、ステラは弱々しくも力強く「死ぬつもりなんてない」と答えました。その返答にラビはさらに問いかけます。「俺を助けたこと、後悔しているか?」

ステラの返事は、ラビにとってやはり理解できないものでした。彼女は痛みに耐えながらも笑顔を浮かべ、「ラビが傷つかなくてよかった」と優しく告げたのです。

その言葉に苛立ちとも困惑とも取れる表情を見せたラビは、突然ステラを押し倒し、その服を脱がせました。「賭けだ」と呟き、ラビは魔力に染まったステラの血を吸うことで、彼女を救おうと試みます。

「私がやったことのせいで、もしラビが死んでしまったら……」と涙ながらに訴えるステラ。彼女の言葉は、ラビを思う一心からのものでした。しかしラビはその想いに動じることなく、毅然とした口調で言い放ちます。

「俺のことをもっと知りたいのなら、諦めるな。そして俺に従え。」

その声は冷たくもどこか哀しげで、彼女の心に深く響きました。

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「花秘める君のメテオール」8話ネタバレ

ラビはステラの体にできた結晶化した部分に目を向け、「ここをえぐり取るしかない」と静かに言い、彼女の手を取ります。
「痛いはずだ」と告げるラビに、ステラは痛みに震えながらもじっと耐えていました。

ラビは結晶を取り除き、吸血することで彼女を救おうとします。しかし、その行為はラビ自身にも大きな負担を与え、彼は苦しみながら吸血を続けます。「俺は吸血鬼だ。死ぬことなんてできない」と呟くラビ。

そんな彼を、ステラはそっと優しく抱きしめました。「あなたが怪物なわけないわ」と囁きながら、その温もりをラビに伝えます。

次に目を覚ましたラビは、自分を見守るステラの姿に驚き、思わず息を漏らします。ステラの大きな声に戸惑いつつも、ラビは静かに言いました。「吸血鬼の唾液には治癒能力がある。だから、結晶の後も傷跡は残るが、そのうち塞がるだろう」と。

それでもなお、吸血されても死なないステラに、ラビは尋ねました。「君、一体何者なんだ?」
しかしステラ自身にもその答えはわからず、ただ一言「ありがとう」とラビに感謝の気持ちを伝えます。

やがて、ステラはラビの手をそっと握りしめました。「あなたのことがもっと知りたい。そして、あなたが怪物なんかじゃないことを、ちゃんと知ってほしいの」と語りかけると、彼女は穏やかな表情で眠りについてしまいました。

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「花秘める君のメテオール」9話ネタバレ

ステラが吸血耐性のある特別な存在であることがわかると、ラビは他の生贄の花嫁たちを帰し、ステラひとりを利用する決断をしました。

ステラが寝込んでいる間、彼女の世話をしていたジゼルは、静かに彼女に謝罪します。「怖がって、ひどいことを言ってしまった。本当にごめんなさい」と、心からの言葉をステラに伝えました。

やがて、ラビと二人きりになったステラ。彼の前で少しソワソワしながら話しかけると、突然ラビが服をはだけさせました。その唐突な行動に、ステラは驚きと恥ずかしさで言葉を失いますが、逆らうこともできません。

ラビは彼女の傷跡をじっと確認し、静かに見つめました。その行為に、ラビの優しさを感じ取ったステラは、微笑みながら「ありがとう」と言葉を紡ぎます。しかし、次の瞬間、ラビは冷たい表情で言い放ちました。「ここから出て行け」と。

ラビは、国がステラを利用するつもりだという真実を告げます。そして、「俺はお前を必要としていない」と言い、逃げ道まで教えました。その言葉には、ステラを守りたいという彼なりの想いが込められていたのです。

しかし、ステラはその提案を断りました。真っ直ぐな瞳でラビを見つめながら言います。「何を強制されても、私は逃げ隠れしない。ラビのそばにいたいの」

その宣言には、彼女の揺るぎない意志と優しさが込められていました。

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「花秘める君のメテオール」10話ネタバレ

ステラの「そばにいたい」という言葉を聞きつけ、駆け寄ってきた騎士団長オスカー。彼はその意味を問いかけます。
「生贄として、そうしたいのか?」と尋ねるオスカーに、ステラは力強く答えます。「自分の意思でここに来たの。残ることを犠牲だとは思わないわ」

しかし、その答えにラビは納得できません。「結局は搾取されるだけだ」と、ステラの考えを否定します。
それでもステラは一歩も引かず、ラビに向かって言いました。「私はあなたのそばにいたい。それが私の願いなの」

押し問答の末、ラビはついに折れるようにため息をつき、「好きにしろ」と言い放ちます。その言葉を聞いて、ステラは喜びに満ちた表情を浮かべました。

その後、ピュセルとジゼルが絞首刑になると聞いたステラは、彼女たちを助ける方法を必死で模索します。ピュセルは涙ながらに謝罪し、「死にたくない」と訴えました。一方、ジゼルも心からの感謝をステラに伝えます。

そんな中、オスカーとの話し合いが続く中で、ラビが静かに提案しました。「ジゼルとピュセルを屋敷に置いて、ステラの侍女にすればいい。そうすれば、恩赦の代わりになるだろう」

その場にいる全員が驚く中、ラビはどこか冷静な表情で続けます。「特別なことが起こりそうな予感がするんだ」

そしてその美しい姿と物言いには、どこか得体の知れない魅力がありました。一体、ラビの胸に抱いた予感とは何なのでしょうか……?

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