このページでは、「湖に投げられた石ころ ～二度目の人生は私のために～」21話から30話までのあらすじネタバレをまとめました。
「湖に投げられた石ころ」21話あらすじネタバレ
イボールはシディスに対し、「あなたの感情は愛ではなく、ただの興味にすぎません」と伝えました。
一方、デュランの周囲には娘を持つ貴族たちが集まり、積極的にアピールしてきます。
イボールがシディスと踊っている様子を見たデュランは、二人がとてもお似合いに見えて、寂しさを覚えました。
そこへジアークが現れ、騎士たちが酒を飲んでいる湖へ誘います。
イボールは、デュランが湖にいると聞き、様子を見に行きました。
そこで彼が騎士たちと親しくしている様子や、自分の知らないことが増えていることに不安を覚えます。
その様子を見たシディスは、「自分の愛と、イボールとデュランの愛の違いは何か」を尋ねました。
口先だけで愛を語る父を持つ彼は、「愛には価値がない」と語ります。
それに対しイボールは、「欲望が愛に変わり、生きる力になるのだ」と静かに答えるのでした。
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「湖に投げられた石ころ」22話あらすじネタバレ
イボールは「愛とは生きる力を与えるもの」だと信じており、それを教えてくれたのは、たった一人の家族であるデュランでした。
「あなたには私の気持ちは理解できない」とイボールはシディスに言い、また「私もあなたを理解できないから、私たちの人生は交わることはない」と断言します。
その後、デュランがイボールを見つけて駆け寄ると、イボールは「離れかけていた彼が戻ってきた」と感じ、嬉しさが込み上げました。
シディスは、イボールの視線が自分を捉えた瞬間、輝きが消えて陶器の人形のようになったのを見て、「彼女に翼を与えるのは自分ではなくデュランなのだ」と悟ります。
翌朝、ジアークは「城を出るか」とシディスに問いかけますが、シディスはこれを断りました。
彼は「イボールを義務的な配偶者候補ではなく、本心から愛していると認められるまで、ここに居続ける」と心に決めていたのです。
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「湖に投げられた石ころ」23話あらすじネタバレ
シディスは、イボールと出会ったことで「愛」という感情が少し分かったような気がしていました。
連日のように会いにくるシディスに対して、イボールは「賢い彼が、何か企んでいるのでは」と警戒します。
シディスは「プロポーズしたこと、そして彼女が大切にする“愛の価値”を無視したことを謝りたい」と伝え、イボールはその言葉に驚きました。
イボールが淹れたお茶を「甘くて美味しい」と笑顔で飲んだシディスに、彼女はハッとします。
それは前世でも、毒入りのお茶を何も疑わず飲み、「美味しい」と言った彼の姿と重なったのです。
その雰囲気に警戒を覚えたイボールは、いつまでセリウムにいるつもりなのかを尋ね、甘い静寂を破りました。
そのころ、メルリーからシディス宛に手紙が届き、ジアークは手紙を届けるため森を歩いていると、一人で訓練を続けるデュランを見かけます。
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「湖に投げられた石ころ」24話あらすじネタバレ
ジアークは、一人で訓練しているデュランを観察し、彼が過去に見た戦いを再現していることに気づきました。
その才能を惜しんだジアークは、彼に近づきながら「生き延びたいなら、自分から剣を学んでみないか」と提案します。
悩むデュランのもとにルーシーがやって来て、イボールとの食事へ向かいました。
「自分がこんなに幸せでいいのか」と不安を感じたデュランは、イボールに「幸せですか」と問いかけます。
イボールも「幸せです」と答えましたが、デュランにとってはまだ不確かな幸運であり、ラナンの言葉が胸を締めつけます。
彼は、今の幸せを守るためには「誰にも依存せず、自分が強くなるしかない」と考え、席を立つのでした。
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「湖に投げられた石ころ」25話あらすじネタバレ
デュランはジアークの提案を受け入れ、剣を学ぶことを決意しました。
ただし、ジアークは正式な師匠にはなれないため、剣の稽古は秘密にするように言います。
「才能を無駄にしなければそれで十分」と語るジアークに、シディスも賛同しました。
ルーシーにそのことを話すと、「公にできないのであれば、騎士になれず無意味なのでは？」と反発されます。
しかし「まずは実力をつけることが大切だ」と語るデュランに、ルーシーは協力したことを感謝されます。
ルーシーは、「騎士になってイボールを守るという決意を忘れてしまったのか」と問いかけると、デュランは「もう一度、イボールとあなたを守る」と誓いました。
ルーシーは没落した分家の出身で、祖母に売られることが決まっていると知りながら生きてきました。
そして、金持ちに嫁がされ死体となって帰ってくる町の少女たちを見て、「次は自分だ」と怯えながら暮らしていたのです。
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「湖に投げられた石ころ」26話あらすじネタバレ
ソルズミアで働いていたルーシーは、初めてイボールを見たとき、「お姫様なのに、自分と同じように寂しい表情をしている」と気づきました。
ある夜、腹痛で目を覚ましたルーシーは初潮を迎え、「もう祖母に正式に嫁がされてしまう」と悟り、家を逃げ出します。
行くあてもなく走っていた彼女は、馬車に乗るイボールを見つけ、「侍女にしてください」と必死に頼みました。
血で汚れた服を見たイボールは「好きにしなさい」と言い、淡々としながらも彼女を連れて行きました。
その判断が、ルーシーの命を救ったのでした。
現在のセリウム城では、ラナンが勝手に執事長を呼び出したことで、イボールが不機嫌になっていました。
ラナンのもとへ向かう途中、イボールを見かけたシディスは、彼女を馬に乗せ、「一緒に花を見に行こう」と強引に誘うのでした。
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「湖に投げられた石ころ」27話あらすじネタバレ
馬に乗せられたイボールは、「これまで慎重だったシディスが、最近積極的になっている」ことに戸惑っていました。
シディスは、「無礼をしたことを謝りたい。でも、君が好きだから愚かなこともしてしまうんだ」と正直に伝えます。
花を摘んで渡されても、イボールはそれを受け取らず、「突然の告白をどう受け止めていいのか分からない」と困惑し、彼の態度に戸惑いを隠せません。
シディスは、「君に言われたように、自分の欲望に素直に行動しているだけ」と語りました。
イボールは彼の言葉に、前世の記憶を重ね、「彼を好きになるのが怖かったから、意地悪ばかりしてしまった」と自覚します。
その頃セリウム城では、ラナンが執事長に「王宮に行くイボールには不要だ」と怒鳴り、エイボンベリーへ行くよう命令していたのでした。
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「湖に投げられた石ころ」28話あらすじネタバレ
「王宮に行く」と話すイボールが突然現れたことで、ラナンは動揺します。
ラナンが「セリウムを離れろ」と命じた執事長に対し、イボールは「その必要はありません」と断言しました。
父の不貞の証拠を握るイボールは、強気にラナンを追い詰めます。
セリウムの人々はイボールの味方であり、ラナンに従う者はおらず、ヘリスに恨みを抱く者も少なくありませんでした。
使用人や騎士たちは、ラナンとヘリスに対して食事や部屋に嫌がらせをし、イボールはその報告を聞いて笑います。
イボールは、ラナンとヘリスの関係を証言してくれる老騎士を見つけ、二人に対してさらなる圧力をかける準備を整えました。
そんな中、王宮からシディス宛に勅命が届き、シディスは「これでラナンを追い出せるかもしれない」と期待に目を輝かせます。
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「湖に投げられた石ころ」29話あらすじネタバレ
荷物まで奪われたラナンは意気消沈していましたが、ヘリスを抱きしめながら「二人の未来のためにあるお願いがある」と話します。
イボールからの報告を聞いたデュランは、「もしかして自分がまた首都へ連れ戻されるのでは」と不安になりました。
しかしイボールは、「追い出されるのはラナン。あなたはずっとセリウムにいられます」と微笑み、二人で楽しくティータイムを過ごします。
そのころ、シディスの侍従がラナン宛の手紙を渡せず困っていると、ルーシーは「ヘリスが村に行き、農場のビック・ピノに何かを渡していた」と報告します。
何かを察したルーシーは、すぐにオベロンを呼ぶよう手配し、デュランと一緒に外へ向かいました。
「いつも大事な話から外される」とこぼすデュランでしたが、「ジアークが木剣を用意した」と聞いて稽古が始まると信じて急ぎ足に。
しかしそのころジアークは、初めて女性に返事を書く手紙のことで頭を抱えていたのでした。
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「湖に投げられた石ころ」30話あらすじネタバレ
ジアークは、なぜか自分宛に届いたメルリー姫からの手紙の返事に苦悩していました。
一方シディスは、「本を読みたい」と言って姿を消し、デュランはジアークが手紙を書き終えるのを待っていました。
ジアークがふとイボールの話を出すと、シディスがニコニコしながらお菓子を持って戻ってきます。
イボールについての質問を浴びせかけられたデュランは圧倒され、ジアークとシディスの言い合いに巻き込まれて困惑します。
その頃、イボールはオベロンから「ヘリスが商人宛に伝書鳩を送った」と報告を受け、その伝書鳩の回収を命じました。
また、イボールはシディスから手紙を受け取ります。
その内容は日常の出来事を綴ったものでしたが、彼女は「信用できない」と思いつつも、どこか心が揺れ動いていました。
翌日、ラナンがシディスを訪ねると、王の勅命として「首都の旧市場跡の管理者に任命された」と告げられるのでした。
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